「調光レンズ」の特性
まず、「調光レンズ」とは太陽光や紫外線によって色づくレンズです。室内にいるときはクリアの普通のレンズですが、外に出ると紫外線に反応してレンズが色づき、目元をおしゃれに彩ってくれます。勿論、色づいているときだけでなく、普通のレンズの時も紫外線をほぼ100%カットしてくれます。また、太陽のまぶしさによる眼の疲れをやわらげてくれます。
このようにレンズ素材の上にコーティングされているのが色が変わる「調光層」で、こちらに反応し色づくのが「調光レンズ」の構造になります。コートなので全体に綺麗に色づきます。
レンズの濃度ですが、紫外線の強さや湿度により左右されます。紫外線によってレンズの発色が促進されますが、湿度が高くなると発色が抑制される性質があります。夏季のような紫外線が強くても湿度も高い場合だと思ったより発色しない場合もあります。逆に気温の低い冬季だと夏季より発色が濃くなり色が抜けるまで時間がかかることもあるのでご注意ください。
「調光レンズ」のメリットとは
では、まずは「調光レンズ」のメリットです。
☆紫外線量に応じてレンズ濃度が変化し、目に入る光を自動調節してくれます。
☆眩しさや目に入る紫外線を軽減してくれるので、目の疲れや眼病予防にもなります。
☆色がつく前でもついた後でも紫外線をほぼ100%カットしてくれます。
☆普通のメガネとサングラスと2本持ち歩く必要が無く、掛け替える煩わしさもなくなります。
☆普通のメガネとサングラスが1本で済むので2本買うよりもお財布に優しい。
☆一般的な調光レンズはコーティング対応の為、多種多様なプラスチックレンズに対応してます。
☆サングラスを作る時に色の濃さで悩む方は調光レンズがオススメ。
特に常日頃からメガネをかけている方からしたら、掛け替える煩わしさが軽減されるのや2本分が1本で済むのでお財布に優しいのは特に魅力的ではないですか?
「調光レンズ」のデメリットとは
では、「調光レンズ」のデメリットはなんでしょうか?
☆構造を見てもらったように色の変わる「調光層」はレンズ表面にコーティングされるので、裏面からでは発色しません。
☆帽子や日傘などでメガネを光から遮っている場合も発色しません。
☆経年劣化やキズによって発色、退色がしなくなります。その際に片玉のみの交換は出来ないので両玉での交換になります。
☆光の種類によっては干渉縞が見えることがあります。
☆日傘や帽子で紫外線を遮ったり、UVカット仕様のガラスを使っている車の中では色が濃くなりません。この場合は可視光調光対応のレンズなら解決できます。
☆各メーカー、調光の色の種類が決まっているので通常のカラーレンズのような「見本色」やグラデーションでの注文は出来ない。
調光レンズで作りにあたり、このようなデメリットは許容範囲内なのか、自分の中でデメリットよりメリットの方が大きいのか等比べてみてくださいね。色の種類や「可視光調光」については続きは見てくださいね。
「調光レンズ」の様々な種類
調光レンズの中でも車の中でも発色する「可視光調光レンズ」というものがあります。UVカット仕様の車のフロントガラス越しでも発色してくれるので、より運転時には便利なレンズとなっています。しかし、普通の調光レンズと違い室内でも薄く発色するので完全なクリアレンズにならないのは注意して下さい。
調光レンズの色の種類ですが、メーカーによって様々です。
レンズメーカーの大手3社の色合いになります。なるべく薄くとなるとHOYAの下4色がオススメになります。昔はブラウンやグレーしかなかったのですが、今ではオシャレなカラーも増えました。当店には見本レンズもありますので、ご来店時に色の濃さや色が抜けるのにどのぐらいの時間がかかるのかも確認いただければと思います。
オークリーやレイバンの純正レンズにも調光レンズは取り扱っていますので、純正レンズで作りたい方も安心です。
過去のブログでも調光レンズについて記事が多数ありますので、是非覗いてみてください。
この記事を見ていただき、少しでも調光レンズについて興味を持ったり知っていただけたなら嬉しいです。調光レンズを作成したい時はぜひ、当店にご来店くださいね!