オークリーの色の変わる調光レンズ  (長野県岡谷市)


この連休は皆さんどんな予定でしょうか?

昨日は朝から何とも言えない天気で出かけるのをためらっちゃいますね。

今日は朝から陽の光がありホッとしましたが、風があり寒いですね。

【オークリー Flak2.0-ポリッシュドホワイト 】

オークリーと言えば「ブラックイリジウム」という濃いスモーク系のカラーにイリジウムというミラーがかかったサングラスをイメージしますが、今回お客様からのご注文で調光レンズのオークリーをご用意しました。

基本的にサングラスというものは天気が良く眩しい陽の光を和らげて物がはっきり見えるようにするものだという事は誰もがご存じですね。ただ眩しい時に掛けるのはグッドですが、時と場合によっては眩しくない時もあります。そんな時いちいち掛けたり外したり、さらにケースに入れたり出したり・・・できないですよね。

そこで『調光レンズ』の登場です。

眩しさからと同時に急な衝撃からも眼の保護をすることを念頭に作られているオークリーですから薄暗いところや夜間の使用もできるサングラスです。


目 次

  1. 調光レンズって何?
  2. オークリーの調光とは?
  3. レンズの濃淡はどう変化するの?
  4. ミラー(イリジウム)加工は?
  5. メリット&デメリット

 


1.調光レンズってなに?


調光レンズ」とは、紫外線量に応じてレンズの色の濃さが変わるレンズのこと。

たまに色の変わるレンズを「へんこうレンズ」というお客様もいますが「変光」でなく、「調光」です。

周囲が暗い時はレンズがクリア系の色になり、周囲が明るい時はレンズが濃い色になる」みたいなイメージでほぼオッケーです。

↑ 無色の状態


2.オークリーの調光とは?


大きく2種類あります。

今回の度なしの(ストック)サングラスはクリア/カラーレンズになるもの。

もう一つはクリアですが、イリジウムミラーのクリア/カラーレンズになるもの。

 

↑ 着色時


3.レンズの濃淡はどう変化するの?


調光レンズは「レンズに含まれる化合物が紫外線に反応しレンズの色の濃さが変わる」のが大前提になります。さらに正確には紫外線量と温度も関係してきます。

↑ クリアな時は普通に目元も見えます。(モデルが悪いことはご勘弁を)


4.ミラー(イリジウム)加工は?


オークリーのサングラスにはなぜミラー加工されたレンズが多いか? という事にも関係します。もともとオークリーは眼の保護を目的として作製されたと冒頭でも書きましたが、保護という観点からスポーツ選手の使用が多かったのです。

マラソン等敵に目元を見せてしまうことで次の一手を読まれてしまうため、それを防ぐために目元を隠した…という一説もありますし、屋外でスポーツをしている際に地面からの照り返しによる熱量の軽減を図る…という説もあります。

いずれも不正解でなく、またミラー加工を施されたレンズの方がスリキズに強いのではないかと私的に感じています。

さらにミラーの係が強い、弱いはベースとなるレンズのカラー濃度にも比例します。一般的なミラーはベースに向こう側が見えないほどの下地処理することでミラー(鏡)として使えるものとなります。

調光レンズの場合はレンズがクリアの薄い状態もあり、グレイ・ブラウン系等の濃い状態もあり、その濃度によってミラー越しの見え具合は変わります。

↑ 室外に出て10秒ほどでここまで着色します。


5.メリット&デメリット


メリットとしてはやはり1本で室外から室内まで使えるという事です。外で着色し、室内に入ればクリアに、また昼間サングラスとして使用し、夜間は普通のメガネとして使用もできるという事です。

オークリーではありませんが、ニコンエシロールの調光レンズは『進化した次世代の調光レンズトラジションズGEN8』と呼ばれ、アップルの携帯みたく現在「第8世代」までバージョンアップしてきています。

何がバージョンアップかというと着色スピードがどんどん速くなり、外に出てすぐに反応が始まるのです。また退色スピードも大美改善されてきています。

デメリットとして「反応(着色スピード)が早い」という事はよいことなのですが、退色スピードは一瞬ではありません。例えばトンネルに入った瞬間等瞬時にクリアになるわけではないので慣れも必要です。

 

また温度と紫外線量(標高)によっても反応が異なります。

温度(気温)が低い 濃くなる ⇔ 温度(気温)が高い 濃くならない

標高(紫外線量)が高い 濃くなる ⇔ 標高(紫外線量)が低い 濃くならない

↑ ここ重要です。

↑ 冬場はこんな感じでしっかりと濃くなりますが、

目が見えなくなるほど濃くはならないので安心。

たまたま見かけた他のサイトの記事、「今より夏になったらもっと濃くなるでしょう~」・・・なんて記事がありましたが、あれはウソ! 夏場の暑い時より冬場の寒い時期の方がレンズは濃くなるのです。

いかがですか? 調光レンズって奥が深いですね。興味のある方、使ってみたい方はぜひ専門店の当店へ。