色の変わるレンズの色見本/サンプル比較 (長野県岡谷市)


先月後半から始まった全国旅行割が始まる直前、休みを使って越前から東尋坊へ旅をしてきました。

出かける際に掛けて行ったのは、前回ご紹介のウェイファーラーにニコンの遠近両用トランジションズ®レンズ。

ご存じかもしれませんが、今あの「木村拓哉」さんがレイバンの広告に掛けて出てきているあの色の変わる調光レンズです。流行に乗ったわけでなく、私の方が一歩先に調光レンズをチョイスしています。(笑)

色の変わるレンズ(調光レンズ)のメリット・デメリット

最新のトランジションズ®社の調光レンズ素材はGEN8と呼ばれ、今までの調光レンズに比べ着色・退色スピードが向上しました。体感的には30秒もする頃にはほぼ満足レベルまで着色します。また退色も2分ぐらいで50%以下まで下がっているようです。
デメリットしてはいつものことですが、着色に比べ退色に時間がかかるという事です。建物やトンネルに入った瞬間に退色するわけではありません。

 

実際の見え具合は?

今回福井県坂井市三国町にあるあの○○で有名な景勝地『東尋坊』でカラーによる見え具合を確認してみました。メーカーのカタログページではなかなか実感がわかない色ですが、実際の見え方で比べると違いが見えてきます。

荒々しい岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く勇壮そのものの東尋坊は、国の名勝・天然記念物に指定されています。なかでも岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ大地の断崖は勇壮というより壮絶で、日本海の荒波が打ち寄せる姿は恐ろしいほどの迫力です。

選択した調光カラーの違いによる見え方 その1

強風にあおられながら岩場で写真を撮るのは真剣で、気を付けないとレンズ袋を飛ばしちゃいそうでした。撮影当日は天気も良く絶好の撮影日。

【上:グレイ、下左:スタイルCのアンバーブラウン、下右:スタイルCのエメラルドグリーン】

今までの調光レンズは温度による影響が多く、夏の暑い時は十分濃くならず、冬の寒い時はこんなにも…という感じに着色しましたが、このGEN8のトランジションズ®レンズは十分に着色しました。

①無装用時 ②GEN8 グレイ
③スタイルカラーズのエメラルドグリーン ④スタイルカラーズのアンバーブラウン

①の無装用時に比べ、②のグレイを選択した時に感じることは色合いが一番自然だという事です。③のエメラルドグリーンも自然な色合いで長時間装用でも気にならないでしょう。④のアンバーブラウンは赤みが強くなってくるので好き嫌いがわかれるところですが、高齢者になると光感度の低下が現れ、「赤」の感受性が落ちやすく、くすんで見える方もおられるのでこれもありかもしれません。

選択した調光カラーの違いによる見え方 その2

①無装用時 ②GEN8 グレイ
③スタイルカラーズのエメラルドグリーン ④スタイルカラーズのアンバーブラウン

風景を変えこちらの角度からも撮ってみました。②GEN8グレイは岩礁の色目が若干赤みが増しているのがわかる事でしょう。それに対し③のエメラルドグリーンは青みが出てくることで、空の色もよりきれいに感じます。

私の選択したカラーはサファイアブルーになります。当日の日差しの中では十分な着色状態で眩しさを抑えることができ満足しました。

東尋坊の成り立ち
東尋坊の成り立ちは、約1300万年前に、マグマが地表近くまで上昇し、地中の中で冷えて固まりました。この冷えて固まる過程で、五角形や六角形の柱状に形成されました。(柱状節理)
その後、地殻変動により岩が地表に現れ、現れた岩は、波や風により、柔らかい部分が削られたり浸食されたりして、現在の形になりました。(坂井市観光ガイドWeb旅ナビより記事抜粋)

補足、曇天時の着色具合は?

諸条件(気温、紫外線量、標高等)によりすべて同一ではありませんが、基本的に紫外線量が下がると調色反応がしなくなります。上の写真を撮る前日、あまり天気が良くなく、雨には降られませんでしたが、しっかりと曇っていました。

撮影した午後3時ごろ、ほぼほぼ無色(若干色づいている、約10%程度)の状態であり、使い勝手は大変良かったです。

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