みなさん、こんにちは。
今日は少し前に作製させていただきました、レイバン(Ray-ban)のRB3386のハイカーブ度付きレンズのご紹介です。
フレームはお客様の持ち込みで、当店で度付きレンズのみ作製しました。
このRB3386というサングラスは大変人気のあるデザインでフレームカラーはガンメタ・シルバー・ゴールドの3色展開、さらに63と67の2サイズ展開となっています。
この67㎜という大きいモデルはお客様のお住いの近隣の眼鏡店でもできないと言われてしまい、ブログで当店を知り、メールで何回かやり取りをした後今回は何と隣の県からお越しいただきました。
なぜ他店で断られてしまうかというと…?
一言でいえば、「レンズサイズが大きい」という事と、「ハイカーブのレンズ加工が必要」という事です。
なぜレンズサイズが大きいと作製できないかと言えば、視力矯正用の「度」のついたメガネは、人それぞれ異なるPDと呼ばれる眼と眼の中心である瞳孔間距離とレンズの光学的中心距離を合わせて作製するわけですが、フレームのサイズが大きくなってしまうとその中心に合わせた際生地が足りなくなってしまい、瞳孔間距離に狂いが出てしまいます。
さらにレンズサイズが大きくカーブがきつくなれば加工が大変難しくなります。作製できるか否かはお客様の度数やPD、フレームのサイズや形状、レンズの種類、外径等により異なり、もちろんハイカーブによる最終決定度数による装用テストをクリアしなければなりません。
レンズというものをフレームに合わせて外側に反らせることで度数は強く出、また不要な乱視等も発生してきます。そこで度数補正が必要になるのです。一般のお店では持ち合わせていないでしょうが、当店では度数補正の調整できるプログラムを有し、またハイカーブ用の仮枠も持っているので補正後の見え具合も作製する前に確認することもできます。
30年ほど前、まだ補正プログラムを有しない時には普通のメガネと同じように作製して、お客様から「クラクラして掛けられない…」などと言われてしまった時もありましたが今ではしっかり確認が取れます。またレンズメーカーでも度数補正プログラムを有するようになり多くのメーカーで対応できるようになってきました。
当店はレイバンの純正レンズ取扱店なので純正レンズでも…というご希望の方もおられますが、残念ながらこのRB3386というサングラスはこうした理由によりメーカーでは度付き対応をしていません。
しかし、お客様は「こんなにかっこいいサングラスだから度付きで掛けたい」という方もあり、当店では可能な限り対応させていただいています。
レイバンのロゴは入りませんが、今回はHOYA製の偏光レンズで作製しました。価格的には普通のカラーレンズに比べるハイカーブの偏光レンズは一気に価格が上がってしまいますが、見え具合の説明を十分にさせていただいた結果、「やはり偏光レンズがイイね」という事で決定しました。
何もなし、正面から➡白く反射する | 何もなし、ナナメから➡白く反射する |
普通のレンズ、正面から➡白く反射する | 普通のレンズ、ナナメから➡白く反射する |
偏光レンズ、正面から➡反射を抑えクッキリと | 偏光レンズ、ナナメから➡反射を抑えクッキリと |
どうですか?これを見ちゃうと偏光レンズが欲しくなりますよね。
金額的にはお財布には優しくありませんが、一つ持っていればお出かけ時の運転中でも、海や川の水面のギラギラや乱反射による目へのストレスは抑えられるのです。
今回は長野県にあるHOYA松島工場で枠入れ加工をしてもらいました。熟練したスタッフが全国から注文された枠入れ加工を行っており、もちろん仕上がりはいつもきれいです。今回のレイバンはじめ他メーカーのフチなしフレームやハイカーブフレームの枠入れ加工を受け付けています。
いかがでしょうか?
この仕上がり、片方は度付きレンズ、片方は普通のサングラス、どっちがどっちかわからないほどの仕上がりです。フレームカーブは忠実に再現しテンプルの開き具合も同じように仕上がっています。
度数があまり強くなかったため厚みも目立たず外観的にもきれいに仕上がりました。
仕上がりも見え具合もお客様のご希望した通りに出来上がり大変喜んでいただけました。
こういうカッコいいサングラスの度付き対応につきましては、どうぞ当店へご相談ください。
レイバン(Ray-ban)のお求めはアウトレットより安い当店へ、度付き純正レンズでの作製も当店へご相談ください。