亡き父の手書き看板は健在  (長野県岡谷市)


最近時間が取れずに早2週間が過ぎてしまいましたが、11月13日に今年も岡谷市内外の福祉施設へのメガネの調整訪問サービスが終了しました。

毎回訪問時に持って行っている手書き看板、実は先代の父が手書きで作ってくれた看板なんです。かれこれ10年以上にもなりますでしょうか、その看板を持って以前父がお世話になった市内の施設へ訪問させていただきました。

父が入居していた時はまだコロナによる規制中でこの施設にも伺えなかったのです。体調を崩して関係先の病院へ移送され、回復後はすぐに戻ってくるだろうと思っていたけれど、そのまま衰弱して亡くなってしまった父。
父は戻れなかったけれど、父の作った看板は戻り誇らしげにここに置かれました。

入居者お一人お一人スタッフの方が連れてきてくれるのですが、途切れた時にふと考えました。デイサービスの施設ならば創作活動や運動やいろいろされるようだけど、短期入所生活介護型のショートステイや介護老人福祉施設は食事と入浴またはリハビリ以外はあまり手をかけてくれないのです。自由にゆっくりと過ごしてもらって…とはいうものの、その時間を上手に使えないとやることなくボォッとするだけで寂しい所だなぁと。
もちろんそんなことも感じず痴呆の進んでいる方や寝たきりの方々の介護、現場スタッフも大変なことと思います。

 

可能であれば自宅で余生をゆっくりと過ごせれば一番幸せな事と思うのでしょうが、諸事情で看てあげられず施設にお願いしているので仕方ないですね。そんな方が少しでも快適に過ごしていただけたらと今年も精一杯見させていただきました。

また来年まで皆さん元気に過ごされることをお祈りし、来秋にまた伺います。