こんにちは、長野県岡谷市にある大成堂です。
行楽シーズンに入る今、サングラスを使い人も多いかと思います。しかし、眼鏡やサングラスを選ぶ際、どのレンズが自分にとって最適なのか迷ってしまうことってありますよね。特に「調光レンズ」と「偏光レンズ」はどちらも便利な機能を持っているレンズですが、その効果や用途の違いについてよく分からないって人も多いのでないですか？この記事では、これら2つのレンズの特徴や使い分け方を詳しくご紹介します。
1.調光レンズとは？
「調光レンズ」は、紫外線（UV）を浴びる量に対して、レンズの色の濃度が変わるレンズのことです。紫外線がほぼない室内では無色に近い透明な色になり、紫外線が多い屋外では色が濃くなります。これにより、日差しが強い時は目を守り、逆に暗い場所では視界をクリアに保つことができます。室内等ではレンズは透明なので、メガネとサングラスを掛け替えることなく、一本のメガネで一日中過ごすことが可能なことなど利便性やコスパの高さから、近年、世界規模でも人気が高まっているレンズです。
・特徴
☆紫外線に反応して色が変化
☆晴れの日にはサングラス、室内ではクリア
☆目の負担を軽減し、外出先でも便利
・メリット
☆明るさの変化に自動で対応するので、常に最適な視界を確保
☆普通のメガネとサングラスが1本で済むので、掛け替えの煩わしさがない
☆2本分買わなくていいので、経済的かつ外出時の荷物も減らせて便利
☆眩しさや目に入る紫外線を軽減してくれるので、目の疲れや眼病予防にも
☆色がつく前でもついた後でも紫外線をほぼ100％カット
☆一般的な調光レンズはコーティング対応の為、多種多様なプラスチックレンズに対応
☆サングラスを作る時に色の濃さで悩む方は調光レンズがオススメ
☆曇りの日は薄く、晴天の日は濃く変化するので、TPOに合わせたサングラスとして使える
・デメリット
☆反応に時間がかかることがあり、急激な明るさの変化には対応が遅れることもある
☆経年劣化やキズによって発色、退色がしなくなる。その際に片玉のみの交換は出来ないので両玉での交換になる
☆日傘や帽子で紫外線を遮ったり、UVカット仕様のガラスを使っている車の中では色が濃くなりません。
☆各メーカー、調光レンズのカラーの種類が決まっているので通常のカラーレンズのような「見本色」やグラデーションでの注文は不可
☆濃くなる(色がつく)のは早いが、薄くなる(退色する)のは遅い
☆トンネルや地下駐車場に入る時は光量不足で危険になるので注意が必要
☆気温が高いと濃くならないので、真夏のサングラスとしては物足らない人もいる
☆気温が低いと思ったより濃くなるので、梅雨時や冬場に驚くことがある
☆偏光レンズのように反射光を遮ることは出来ない
2.おすすめの調光レンズ「トランジションズ® GEN S™」
調光レンズの中でもおすすめなのがニコンレンズの「トランジションズ® GEN S™」です。今までの「トランジションズ」より、より早く色づき、透明に戻るスピードも速くなった調光レンズです。オークリーのメガネフレーム用の純正レンズの調光レンズにも使われています。トランジションズは購入したお客様からも高評価で、色違いで購入する方もいます。
カラーも新色のルビーを加えた全8色と豊富なカラー展開になっています。著者もトランジションズを使用してますが、早く色づいてくれてカラーもオシャレなので外出時の必需品になっています。
メーカーHPはこちらから。
3.偏光レンズとは？
「偏光レンズ」は、路面やビル、車体やフロントガラス、水面や雪道などギラギラとした眩しい反射光をカットすることができるレンズです。これにより、視界がクリアになり、目の疲れを減らすことができます。ドライバーや釣りをする人など、特定の状況下での視界向上を目的として使用されることが多いです。目的やシーンに合わせて色味や濃度、偏光する量を選択することが可能なくらい色も種類も豊富です。キングオブサングラスとも言われることもあり、一度使ったら色がついているだけのサングラスには戻れなくなるくらいの効果を感じることが出来るレンズです。
特徴
☆特定の方向から入る反射光をカット
☆水面や道路、雪道などのギラギラした眩しさを軽減
☆視界が鮮明になり、目の疲れを防ぐ
メリット
☆反射光を防ぐので、運転時や釣り、アウトドア活動に最適
☆色彩が鮮やかに見えるため、自然をより美しく感じることができる
☆長時間の使用でも目が疲れにくい
☆眩しさ対策が出来る
☆目の疲れ対策が出来る
☆反射光をカットすることでストレスが減り、事故防止などの安全対策にも役立つ
デメリット
☆角度によって液晶液晶画面（カーナビやスマホなど）が見づらくなることがある
☆一部のスポーツや運転の際には視認性に影響が出ることも
☆水分、熱、衝撃に弱い
☆トンネルや地下駐車場に入る時は光量不足で危険になるので使用禁止
☆天候や時間帯、使用目的によって、色や濃度の違うレンズに掛け替える必要がある
☆調光レンズのように色の濃度は変化しない
4.おすすめの偏光レンズ「RARTS(アーツ)」
偏光レンズでもおすすめなのが、「RARTS(アーツ)」です。特徴にも書いてあるアウトドアシーンで活躍してくれる偏光レンズです。他のメーカーだと、偏光レンズだとブラウンとグレーの2色のみが多いのですが、RARTSは全12色とカラー展開が豊富なのもおすすめの一つです。当店のお客様の中には偏光レンズにするときはほぼ「RARTS」という方もいます。こちらの記事を読んで、ご来店する方もいらっしゃいます。
メーカーHPはこちらから。
5.調光レンズと偏光レンズの使い分け方
特徴やメリット・デメリットも見ていただいたところで、二つのレンズの使い分け方です。
- 調光レンズ： 近視の方や遠近両用を使用中の一日中メガネをかけている方の普段使いのメガネとして最適で、外出先で日差しの強さに応じて自動でカラー濃度が調整されます。外出時に手軽に日差しを避けたい方におすすめです。普段使いのメガネとサングラスの掛け替えが面倒くさい方は調光レンズがおすすめです。
- 偏光レンズ： 反射光が気になる場面で特に効果を発揮します。運転や釣り、アウトドアスポーツで、視界をクリアに保ちたい方にぴったりです。メガネを普段使いしている方で、サングラスとの掛け替えが面倒くさくないかたは、レンズの機能が上の偏光レンズがおすすめです。
特徴にも書いたように、ギラギラした眩しさ対策をしたいという事であれば、偏光レンズが入っているサングラスがおすすめです。曇りの日と快晴の日など、明るさに合わせたサングラスが欲しいなら、調光レンズがおすすめです。
6.まとめ
調光レンズと偏光レンズ、それぞれに特徴があり、使うシーンによって選ぶべきレンズが異なります。もし、外出先で光の強さに応じてレンズを調整したいのであれば調光レンズを、反射光や眩しさを軽減したいのであれば偏光レンズを選ぶといいでしょう。また、1日中メガネをしている方も掛け替えが手間か否かでどちらか選ぶといいでしょう。
自分のライフスタイルに合わせて、最適なレンズを選んで、より快適な視界を手に入れましょう！
