こんにちは、長野県岡谷市にある大成堂です。朝・夕は本当に涼しくなってきましたね。昼との温度差で体調崩さないようにしたいですね。
今回は珍しいメガネの修理方法の仕方です。基本は修理メーカーに送るのが多いですが、急いでいる方や修理メーカーでは治せないものもあります。その場合、まだメーカーにパーツの在庫がある場合はパーツ交換することがほとんどです。(年数が経っていたり販売終了商品やセット商品になると在庫がないことも多いですが)今回はこのパーツ交換での修理の記事になります。
智の部分が壊れたフレーム
今回のお客様のは右側の智の部分(フレームのフロントの耳側上部の辺り)が折れてしまったとのことでご来店されました。
このフレームはポリスのフレームで、アセテートという丈夫な素材を3層重ねて作成されたフレームです。2本線が入っているのが分かりますか？3層重ねているのでこのような形になっています。
今回はフロント部分を交換するだけでいい折れ方だったので、フロントのみの交換になりました。交換するフレームカラーはグレーです。メーカーで同じカラーの在庫があれば一番なのですが、あいにく今回の場合、同じカラーはフロント、1本共にメーカー在庫なしという状況。しかし、カラー違いにはなりますが、ダークネイビーならメーカー在庫があるということでした。お客様に相談し、お客様の了承を得たので今回は色違いのダークネイビーでフロント交換することになりました。
こちらが色違いのダークネイビーです。ぱっと見るとあんまり色の違いが分からないですよね。こちらの新しいフロントにレンズを入れ替えて、テンプルを組み合わせれば完成です。今回はレンズにはキズ等なかったのでそのまま使えました。フレームは一緒なので、レンズを削ったりして入れ替える必要がないので累進レンズの場合でも見え方も変わらないのが同じフレームに入れ替えるメリットですね。
フロント交換後
こちらがフロントを交換して修理が終わったメガネです。どうですか？フロントカラーを変更しても違和感はほぼないですよね。
智の部分のメタルパーツ部分は元のフレームはブラック系、交換した方はシルバー系だったのでそこは色味の違いが出ましたが、正面から見ると分からない部分です。パーツ交換はいわゆるそのパーツ部分は新品になるので、普通に修理するよりキレイに仕上がるのもいいところです。
メガネのお手入れは毎日、特に汗をかいた日などは念入りに
今年は例年より暑い日が続きましたね。暑いと汗をかきますが、皆さん帰宅してからメガネの洗浄はしてますか？レンズやフレーム部分は洗浄・掃除をしている方は多いと思いますが他の細かい部分はどうですか？
今回、修理をしたフレームですが、汗をかいた際や雨に降られた時に洗浄や水分を拭かずに放置しておくと、隙間から汗などが染みこみ、写真のように緑青がふいてしまいます。こうなると、動きが鈍くなりメガネをたたんだり、開こうとしてもうまく開かないといったことが起こります。今回の折れた原因の一つがこの緑青かと思います。緑青のせいで動きが鈍くなっている時に無理に力をかけて開こうとすると折れてしまうことがあります。今回はこのパターンで折れてしまったのではないかと思います。
メガネを洗浄する際にはレンズやフレームだけでなく、細かい部分もブラシ等を使ってしっかり洗浄していただければと思います。
少しでも動きが鈍く感じたり、メガネが開かない・たためないということがあったら無理やり動かそうとせず、ぜひ大成堂にご来店いただければと思います。
