年代物のメガネフレームは安全か?  (長野県岡谷市)


みなさん、こんにちは。

毎日暑い日が続きますね。店長のコノダです。

なかなかアップする時間がなく、だいぶ時間が経ってしまったのですが、ずっと昔にお客様に購入いただいたレイバンフレームのレンズ交換を先日しました。今日はちょっと古いメガネの話をしましょう。

古いメガネとは

アンティーク、レトロ、ビンテージ・・・と言われるメガネ(フレーム、サングラス)

響きはカッコイイですね。一昔前のプラスチックフレームの素材と言えばセルロイド、80年代頃からかアセテートという素材が主流になっています。近年はTR80やウルテムといったような樹脂素材も出てきています。

すべての素材で言えることは古くなれば壊れやすくなるってことです。保管状態にもよりますが、時間が経てば経つほど可塑化が起こりやすくなるのです。プラスチック素材がパリパリとひび割れてきます。

可塑化はすべてに起こるのか?

当店も歴史が古いので一部40年以上前のフレームもあります。(もちろん販売はしていませんが…)すべてのフレームがパリパリとしているわけではありません。なぜ?と言われても正確な事はお答えできません。当時の生産時の製法によって多くのバラツキがあるのだと思います。プラスチック素材だけでなく、金属の素材の物でも緑青が出てきたり、ロー離れを起こしやすくなります。

キレイなフレームも存在するのです

すべての古いメガネがダメというわけではありませんが、見るからにヤバそうな物はなるべくお断りをしますが、それでもこれに…というお客様の場合は持ち込まれた際にしっかりと見、判断します。それでも加工中に破損する可能性があることもお話をしご理解いただいたうえで作業にかかります。

今回ご紹介するのは、知る人ぞ知るレイバンクラブマスターオーバル95年モデルです。

現在はルックスオティカジャパンというところが発売元になりますが、当時はボシュロムジャパンが取り扱っていたレイバンフレームです。もう30年も前のフレームです。お持ちになられた際すべてのネジを外してみて傷み具合を確認したうえでレンズ交換を賜りました。

 

このお客様は何本かメガネをお持ちなので、1本しかないという方に比べれば痛みは少ないです。最近ではそのルックスオティカジャパンより復刻版というものも出てきて「ヴィンテージゴールド」などと名付けられたりしているようですが、こちらは本物の「ヴィンテージ」なのです。

テンプル内側にはもちろんボシュロムの名が印刷されています。またブリッジにもボシュロムの「B&L」が刻印されているのです。

今回は最近はやりのライトカラーレンズで製作させていただきました。

残念ながら当店では当時の物はすべて完売しているので見比べることはできませんが、カッコよく仕上げました。

車もバイクも同じですが、古くなると壊れる確率は上がります。ヴィンテージなものをお気に入りの方はくれぐれも気を付けて掛けてくださいね。