こんにちは、長野県岡谷市にある大成堂です。台風7号が本州に上陸するかもしれないといわれていますね。災害時の備えはしっかりしたいですね。
今年は例年以上の暑さですよね。そんな時に気を付けたいのがレンズの「熱クラック」です。
運転時だけ使うメガネやサングラスを車内に入れっぱなしにしていたり、バーベキューなどで鉄板の近くに放置したり、海やプールに行った際に浜辺や床に置きっぱなしにしたりなど。。。夏は特に「熱クラック」が起きやすい状況が多いです。
熱クラックとは
画像を拡大していただくと、レンズにひび割れっぽい線が入っているのが分かりますか?これがいわゆる「熱クラック」が発生した状態です。では、「熱クラック」とは何か?「クラック」とは英語でひび割れを意味します。今のレンズの9割以上がプラスティック素材で出来てます。そのレンズが60°以上の熱の影響を受けると、レンズの基材が膨張し、コートにクラック(ヒビ)が入ることから「熱クラック」と言われています。
目視でもここまでひび割れが確認できるのだと、見え具合も悪くなり早急にレンズ交換が必要な状態です。このようなクラックやコーティング剥がれは修理では治せないので、レンズ交換になります。
なぜ、「熱クラック」が起こるのか?上記でも書いたように今のレンズ素材の9割以上はプラスティック素材です。プラスチックレンズはレンズの基材の上に撥水コートや反射防止コートなど何層ものコーティングが施されています。レンズの基材のプラスティック素材は、高温になると膨張し、低温になると収縮します。なので、高温状態のところに置いたり、放置したりするとレンズが膨張します。その際にコーティングも一緒に膨張するのなら問題はないのですが、コーティングは素材が違います。そのため、レンズのみ膨張しコーティングはその膨張についていけずに、ひび割れが起こり「熱クラック」ができるのです。
また、日常生活でもメガネをかけたままサウナに入ったり、ドライヤーをしたりすると「熱クラック」が起こりやすくなるので必ず外しましょう。
夏場の車内は特に注意
普段メガネをかける方ならあんまりないですが、運転中のみにかけたりする方だと車内やダッシュボードにケーズ等にいれずにそのまま置きっぱなしにしている場合もありませんか?そして、使おうとしたら見え方がおかしいことやレンズにひび割れみたいなのが入っていることありませんか?
夏場になると、車に乗る時に車の中が暑いですよね。つまり、それほど車の中は高温になりやすく、陽が直接当たるダッシュボード上などはより高温になりやすく60°を超える確率も高くなるのです。そのような場所にケース等に入れずにそのまま放置するとレンズが「熱クラック」を起こしやすくなります。特に今年は例年以上の暑さが続いているので、より注意が必要です。また、フレームの素材がプラスチックのみだと膨張し、型崩れを起こす場合もあります。
大半のメガネやサングラスはプラスティックレンズを使用していることが多いので、「熱クラック」に注意しながらケース等に保管して使用してくださいね♪