みなさん、こんにちは。店長のコノダです。
今週末は天気も良く気持ちの良い春のような陽気ですね。
もちろん私は仕事でしたが・・・(笑)
それなのに今週月曜からはなぜか毎日のように天気が悪い! あぁもう雪もいらない、雨もいらない!
天候が良くなってくるとお出かけしたくなりますね。そこで必要なものはサングラス。
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カッコいいサングラスの度付き対応
色の濃いカラーレンズのメガネ=サングラス・・・
は昔から一部反社会的な…(表現が難しい)、あっちの人(あっちとかこっちとかどこで区別するのか)の常備アイテム的に言われる方が今でもいますが、光に弱い欧米の方々はほとんどの方が目の保護のために使用されています。
【 ポリス VPLG39J-579L-60サイズ 】
近年レイバンをはじめ『ライトカラーレンズ』と呼ばれる濃度50%ぐらいまでの薄めのカラーサングラスが国内外人気です。もちろん濃度が薄くなるために遮光性は落ちますが、ファッション性は向上します。
今回ご紹介するのはそのライトカラーの方でなく、実用性のある濃いカラーでのサングラス製作です。
お客様が店内で気に入っていただいたポリスのサングラスVPLG39J-579Lは全体的に薄いカラーレンズのサングラスでした。お客様は同じイメージでレンズカラーを濃くしたいという希望があり、通常のレンズでなくカーブのかかったレンズに見本色で作成させていただきました。
ハイカーブの度付きレンズ加工はどこでもできるわけじゃない
元々がカーブがかかってカッコいいサングラス。ここに普通の度付きのプラスチックレンズで作製すると、ただ平らなデカいサングラスになりカッコ悪いし側方の見え具合も悪い。そこで今回はニコンエシロール製ビューフィットというカーブ指定可能なレンズを使いオリジナルのデザインに忠実に再現しました。
オリジナル |
度付き後 |
いかがでしょうか?
もちろん度付きになるとレンズ厚は増してきます。削ったままの状態では厚みが目立ってしまうためコバの部分は鏡面加工後バフで磨き上げ透明感のある仕上げとなります。
こういったハイカーブの度付き対応でのレンズ販売をしていないお店も数多くあります。レンズというものは光を曲げる性質(屈折力)があり、基本的には外部から入射する光はレンズ面に対し垂直に入射した際その正確な度が出ます。上記のようにレンズがそれぞれ外側に向きさらに湾曲するレンズの場合、反り角が増すことで余計な乱視度数が発生してしまうのです。
補正プログラムを有しているか、またはそれなりの理論を理解している技術者でなければただ具合の悪いメガネが出来上がるだけなのです。レンズも大量生産品でなく、お客様の度数に合わせた特注品となるため割高で低価格均一ショップなどでは価格が合わないため取り扱いしません。
技術力の違いが当店の強み
一般的な度なしの大量生産品は工場で何度かトライ&チェックを繰り返し、位置が決まればその後いくらでも同じものが大量に生産できます。しかし度付きの場合は100種100様です。フレームの構造(金具の形状、レンズの固定位置)、レンズの度数やカーブ、またレンズの厚み、穴の切削角度等すべてが異なるためその都度調整が必要です。特にフチなし(ポイント)フレームの場合その穴位置をわずかに開け間違えるだけで、レンズがパァ(つぶし)になる場合もあります。当店ではレンズメーカーの協力のもと、お客様のレンズを加工する前に別のレンズで2枚3枚使い加工をしてみて穴位置等確認をすることもあります。
加工時の破損リスクも高いため安売りでない一般眼鏡専門店でも受け付けていないお店もあります。当店はSNS等で加工事例を挙げてる関係上、県外からお問い合わせ、ご注文をいただくケースもあります。度数によってはお受けできないケースもございますのでご希望の方はご相談ください。
今回使用のレンズ:ニコンエシロール ビューフィット1.6使用 参考料金26,400円~