こんにちは、長野県岡谷市にある大成堂です。
当たり前ですが、新品のメガネはどれもこれもきれいですよね。使えば傷んでくるのも当たり前のことですが、金属フレームよりプラスチックフレームの劣化(艶が無くなる)は早いです。
なぜプラスチックフレームは劣化するのか?
現在一般的に販売されているプラスチックフレームの素材はアセテートと呼ばれる素材が主で、その他にセルロイド、最近の素材としてポリアミド、TR-90、ウルテム、ナイロン等の樹脂フレームもあります。
セルロイド素材は1870年代に開発された、プラスチック素材です。20世紀前半までメガネのフレームや多くの日用品(くし・万年筆の筒等)に使われていましたが、可燃性があり取り扱いに注意が必要なので、現在ではほとんど使用されていません。
ですが、今も昔のなごりで、プラスチックのフレームには「セルフレーム」という名称が使われ続けています。
アセテート素材は比較的新しい素材で、安くて加工しやすく、安全性も高いのが特徴です。またセルロイドに比べて小ロット生産が可能なので、多彩なデザインのフレームを取り揃えられることも、アセテートが広く使われている理由です。
アセテート素材は耐薬品性、耐衝撃性も高く現在プラスチックフレームの主流の素材です。ただし経年劣化により肌に触れる部分は変色、退艶、生地の乾燥・収縮が起こります。
磨き直しを依頼されたフレーム
今回、大成堂を長年ごひいきしてくださっているお客様から、フレームの磨き直しのご依頼を受けましたので、そちらのご紹介をしたいと思います。
こちらのフレームはセルロイドのフレームになります。磨き前後の違いを分かりやすくするために、向かって右側が磨き前、左側が磨き後になります。左の方が艶があるのが分かりますか?
磨き前の右側は少しくすんでいますが、磨くことによって左側のような新品のように艶のあるフレームに戻ります。
どうです?左側の磨いて艶のある方が光の反射もきれいに映っていますよね。磨きなおせばここまでキレイに出来るのです。
18金のテンプルも磨き直し可能
フレームと一緒にテンプル(つる)部分も磨き直しました。このテンプルですが、実は18金なのです。こちらもフレーム同様に磨き前後が分かりやすいように片方のみ磨いて、向かって上が磨き前、下が磨き後です。上はくすんでいますが、下は18金本来の輝きが戻ったようにピカピカと光っています。
磨き直し後の完成品
磨き前の方も磨いて、フレームとテンプルを元の状態に戻して、レンズを入れなおせば完成です。どうです、まるで新品のように艶が戻りキレイなメガネによみがえりました!やはり、メガネも毎日使うものなのでキレイにしておきたいですよね。
18金のテンプルも先の部分までピカピカにキレイになりました!せっかくの18金ですから、いつまでも光っていてほしいですよね☆お客様にも満足していただきまして、喜んでいただきよかったです。
もっときれいに磨き直しをしてほしいという方は福井県にあるメガネ修理の工業に送って磨き直しすることも可能です。しかし、フレームによっては磨き直しが出来ないものもありますので、気になった方はフレームを持参していただきご来店いただければと思います。
愛着のあるフレームや大事にしているフレームなど、購入した時のようにキレイにしてほしいフレームがありましたら、一度大成堂までご来店くださいね。